演奏が入っていたので、大阪に来た。いっぱい喫茶店を回ろうと欲張って情報を集めたりした。
ホテルに着き、天六の商店街に向かう前に入ったカレーやさんで店が揺れた。あれー?地震かな?と思ったら店員さんが、今酷いことになってますよ、、、と言った。情報が全くなかったので取りあえずTwitterをみた。フジテレビから火が出ている写真があがっていた。震度7という文字や東北という文字が見えた。なんだか悪い夢みたいだった。少ししたらまた少しだけ揺れた。
そんな時、私は大阪にいた。
大阪天神橋筋六丁目の商店街を歩いてた。取りあえず、とりあえずいろんな意味でコーヒーが飲みたかった。実際店をえらんでいるようでどうでも良かったのかもしれない。
プランタンはいいお店だった。年配の方が沢山いらしゃっていた。みんな何事も無かったようにおしゃべりに夢中だった。
店のBGMはラジオだった。曲と曲の合間に流れるニュースをそっと聞く。今考えると、地震が起こったすぐ後だったので、まだ大阪のラジオも緊迫感が無かったのかもしれない。津波の情報もなかった。そんなラジオの放送を聞きながら大きなシャンデリアを眺めていた。
このタイプのシャンデリアは大阪に多いなあ、、、なんて考えながら。
コーヒーはカップが熱く、いい味だった。店員さんはみんな男性。
ラジオから聞こえるパーソナリティの声はまだ、明るい。お手紙なんかを読んでいた。
そんな深刻なことになっていないのかもしれないし、そうであってほしいと思った。
ホテルに帰ってから、事の重大さを知った。この日記を書くまでに1ヶ月かかった。
被災された方に、一刻も早く良い状況が訪れますように。
言葉とは、ある時とても軽く、ある時とても重く、そして難しい。
いろいろと、ごめんなさい。