純喫茶へ、いかがですか?

アコルデオンの唄うたいゴトウイズミの大好きなレトロ昭和な喫茶店。あちらこちらで見つけた純喫茶や昭和喫茶日記。


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「 トロンボーン」広島市段原 2010.5.18
 前から気になっていた場所があった。「トロンボーン」なんでトロンボーンなんだろう。
さっき、「ぶらじる」に行ってきて調子に乗って入ってみました。


店内は妙齢の紳士やご夫人が夕ご飯の話やら野球の話に興じております。


この文字がやはりたまらん、、、、


取りあえず「コーヒー¥350」1を注文。メニューにアメリカンというのがあるのにもかかわらず、アメリカンテイスト。もうちょい濃いくしておくれ、、、
カップは、可愛♥


メニューはこんな感じ。今度は、ホットケーキを頼んでみよう。

先ほどから書きかけていた小説の続きを書こうと思いpcを開く。ダメもとでネット接続をしてみたら、これがなんとさくっと接続。しかもかなり早く動くのでコーヒーはいまいちですが仕事にはいいかもです。ややー。仕事がはかどる。思わぬ展開。

窓のほうは綺麗な光と緑が。冬になったらストーブがつくんだろうな、、、
この前でほっこりしたい。夏より冬だな。トロンボーン。


年をとっても行くところがあるっていうのはいいことだな〜。
ヲルガン座もそんな風に進化していきますように。
ここではそんな風に考えていました。



| - | 00:37 | comments(15) | - |
「 ぶらじる」広島市タカノ橋商店街 2010.5.18
 広島のフリーペーパー誌H LIFEから依頼があったので「愛の純喫茶劇場」の原稿書きの為ここに来た。タカノ橋商店街はちょっと寂れていて良い感じ。と、思うのは、私が古いものが好きなせいかしら。


ここはモーニングが有名なのでやっぱり朝だと思い低血圧なのに急いで支度し、モーニングに滑り込む。
モーニングのBセット¥650

店内は落ち着いた装いで、特に変った雰囲気ではないが好感が持てる。

「朝のぶらじるにて。」 

■午前9時■昨夜飲み過ぎたせいか、朝の窓から注ぎ込まれる光とはいつも以上に仲良くなれない。一番奥の窓際の席を選んだのは失敗だったかもしれない。これでは最近肌の調子が良くないことがばれてしまうではないか。♣ライブの後に行ったバアで、私がチンザノのロッソが好きだと言ったら彼はふいに店員にレモンを頼んだ。「これを絞ったほうが美味しいよ」と言ってくれたのが、まるで自分のことを想ってくれているようで嬉しかった。その飲み方をとても気に入ったように見せたほうが印象が良いと思い、それだけを何杯も飲んだ。彼と目が合うと、瞬間でも彼が自分のものになったような気がして気持ちが昂った。そんな昨夜の景色に浸りかけていた時「お待たせしました。Bセットになりますー。」といって運ばれてきたモーニングが私を遮断する。■9時15分■待ち合わせの時間は9時。「明日一緒にモーンングを食べよう」そう言ったのは彼のほうからだった。彼のホテルにも近かったし、日本で最初にモーニングを出したという触れ込みのある「ぶらじる」は話題性としては最適だと判断し、ここに決めた。■9時20分■焼きたてのパンをちぎり口に入れてみたが、なんだか心臓の音が高鳴り上手く飲み込めない。水だけが上手に私を通過していく。♣ピアノを弾く男性は素敵だ。なんとも言えない色気が伴う。開演と同時に彼のピアノと共に流れてくる歌声に涙が止まらなかった。もしかしたら結局ここで終わっていたら良かったのかもしれない。■9時30分■隣のおじさんがあくびをする。彼はもしかしたら来ないつもりなのかもしれない。自分を守るにはそんな選択が必要だった。目玉焼きをフォークで刻み口に運ぶが味がしない。♣ライブの後、彼はファンに囲まれていた。好きな人に「好きです」と言える喜びを満喫している彼女達が眩しい。そんな女性になりたいとも思わないが、仮に自分がそんな女性であるならば、不幸な歌を歌うこともなく、ヲルガン座もなかっただろう。彼に出会うこともまた同じ。天の邪鬼な自分の気質に引きずられながら風景としての彼女達をみていた。■9時35分■煙草に火を付けゆっくりと吸い込んでみる。諦めと自分の惨めさに昨日とは違う涙が滲んだ。ここがカフェではなく、昭和喫茶で本当に良かった。小説的にして格好がつくというものだ。コーヒーはもう完全に冷めきっている。♣「飲みに行かないか?」彼はステージ上で片付けをしている私に近づき、別な方向を向きながらそう言った。彼は歌通りの人で、一見明るく振る舞うが影が潜む。そのバランスの悪さが余計に私を引きつけた。バアを出た帰り際にそっと彼の左腕を持ってみる。見上げたらうなじが綺麗で彼の香りがした。他人の香りという事実に胸が痛んだ。(このまま時間が止まってしまえばいい、、)という月並みな言葉の意味を初めて理解した夜。■9時45分■セットで付いているバナナジュースの上のほうが分離しはじめて、溶けた氷の冷たさでグラスの水滴が流れ出す。慌ただしさが落ち着いた店内で、バナナジュースの分離のように私と彼の世界の違いだけが鮮明になっていく。この席を立ち、店から出て行く私は一体どんな顔をすれば良いのだろうか。いろんなことを悟られぬよう、朝はいつでも現実であり残酷だった。



| - | 14:22 | comments(0) | - |

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